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初めて診察を受ける方へ
泌尿器科を受診することに抵抗感をお持ちの患者さんが多いと思います。しかし、軽い症状でも重大な疾患が潜んでいることがあります。何か気になることがございましたら、お気軽に受診なさってください。
診察対象となる症状
腎・泌尿器疾患で出現する症状と、その原因。
1.尿が出にくい
・前立腺肥大症や前立腺がん(中・高齢の男性の方)。
・加齢や中枢・末梢神経障害による膀胱機能の低下。
・尿道の狭窄など。
2.排尿痛
・膀胱炎や尿道炎など。
3.尿が漏れる(主に中・高齢の女性の方)
・腹圧性尿失禁(くしゃみや縄跳びなどで、おなかに力が入ると漏れる): 加齢や出産に伴う、膀胱を固定する靭帯や括約筋の強度低下。
・切迫性尿失禁(尿をしたくなったらトイレに間に合わず漏れる): 加齢、中枢・末梢神経障害や膀胱炎などによる膀胱の伸展不良や異常収縮。いわゆる「過活動膀胱」の代表的な症状でもあります。
4.血尿
・腰や、わき腹の痛みを伴う場合: 尿管結石など。
・痛みを伴わない場合: 尿路ガン(腎ガン、膀胱ガンなど)、糸球体腎炎など。
5.蛋白尿
・糸球体腎炎、糖尿病性腎症など。
診察・検査の進め方
来院された患者さんには、まず尿検査をさせていただきます。続いて、症状をうかがい、触診などの診察をした後、以下の検査を組み合わせて診断をいたします。
(なお、初診の方の診察には時間がかかるため、診療時間終了の30分前までに受付をお願いいたします。)
1.超音波断層検査
腎臓、膀胱、前立腺などの泌尿器系臓器の断面像が得られます。腎・泌尿器系の基本的な検査です。
2.内視鏡検査
太さ5mm弱の軟性電子ファイバースコープで膀胱や尿道の内部を観察します。血尿があり、膀胱ガンなどが疑われる方に行います。通常、強い痛みなどはありません。
3.レントゲン検査
単純撮影、造影撮影があります。尿路全体を写し出すことにより、尿路結石、腎盂尿管ガンをはじめ、主に腎から尿管の病変を診断します。内シャント不全の透析患者さんでは、シャント造影も行います。
4.血液検査
前立腺ガンが疑われる方には腫瘍マーカーであるPSA検査、腎臓障害が疑われる方には腎臓機能検査などを行います。