- HOME
- 当院のシャント手術
当院のシャント手術
当院の透析患者さんの生存率
シャントとは、手首の近くで動脈と静脈を手術でつないで、静脈の血液の流れを増やすためのものです。血液透析を行うためには必須のもので、患者さんにとってはまさに命綱と言えます。
当院では透析患者さんの内シャントの作製手術や修復手術を実施しています。シャント血管が詰まってしまった緊急時にも院内で迅速に対処しています。
(写真は、他院で作製されたシャント血管に発生した3cm大の動脈瘤を切除しているところです。)
当院の透析患者さんの透析期間1年から10年までの生存率は、以下の通りでした。(データ集計期間:2005年~2015年)
1年 | 2年 | 3年 | 4年 | 5年 | 6年 | 7年 | 8年 | 9年 | 10年 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
生存率 (%) | 96.7 | 94.0 | 90.7 | 84.2 | 84.2 | 84.2 | 73.9 | 67.2 | 67.2 | 67.2 |
当院で行っているPTA(狭くなったシャント血管の拡張術)について
当院では通常の内シャント手術以外にPTA(狭くなったシャント血管の拡張術)も行っており、実はこちらの方がはるかに数が多いです。
写真は当院の患者さんのPTAの時の血管造影写真です。
上段:約3cmの長さに渡り、血管が1.5mmにまで細くなっています(赤丸部分)。
中段:太さ7mmのバルーンカテーテル(細いチューブの先に水で膨らむ風船が付いたもの)で血管の狭い部分を血管の中から拡げているところです。
下段:血管を拡げた後の写真です。十分な太さに広がっています。
この治療は、従来強い痛みを伴うことが多く、患者さんからお叱りを受けることも多かったのですが、現在当院では拡張する部分に十分な麻酔を行い、極力痛みの少ない治療を心掛けています。